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せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
http://www.smt.jp/

 

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今年度smtが行う「スタジオトークセッション 共有のデザインを考える」という催しのナビゲーターを務めることになった。この催しは、5月末から隔月ペースで開催するもので、色々な分野のゲストをお招きし、ある場所を共有しながら人々が対話や協働を楽しんでいくスタイルをどうやったらうまくデザインできるのかを、一年かけて議論していく予定だ。

カフェや学校、あるいはワークプレイス、あるいはネットワーク上のコミュニティサイトなど、様々な「現場」で人はどんな風に場を共有しているのか。これら現場の只中にいる人々との議論を通して、メディアテークという現場の活動デザインにフィードバックできる課題は決して少なくないはずだ。議論の経過はウェブサイトを通して公開していくほか、最終的には来年度以降のsmtで展開するプロジェクトにも具体的に反映されるよう準備している。

ここ数年、情報デザインという分野に関わってきたが、今回のセッションでテーマに掲げているような、場を共有しながらの対話や協働は、まさしく情報デザインの本領が発揮される分野だと思っている。一般的には、情報デザインはウェブサイトのデザインのような、メディアのコンテンツを美しく使いやすくデザインすることと思われがちだ。だが、僕らは情報空間の中だけで情報をやり取りしているわけではない。多様な人々が関わりあう場を通して知恵や経験が共有され、交換されていきながら新しい価値が生みだされていく。そんな、対話と協働のスタイルを編み出していく時に不可欠な術が、情報デザインにほかならない。 そういう意味で、smtという場は、コミュニティ型の協働を育てていく情報デザインに格好の実験場といえるのではないだろうか。今回のトークセッションが、smtが新たな社会実験に踏み出していくためのレッスンになれば幸いである。