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せんだいメディアテーク
980-0821
仙台市青葉区春日町2-1
電話 022-713-3171
ファックス 022-713-4482
office@smt.city.sendai.jp
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「自分」を大切にしながら、「自分」というものをどこまで広く考えられるか? これは「公共」とのかかわりを考えるときに基本にしている考えです。家の中の自分の 部屋や心許せる身近な人とのかかわりだけが自分を助けるもの、と小さな自分を守ることだけで本当に安心して暮らせる社会になるのかな?と思います。また子どもを育てて行くとき、親の手だけでは難しいのに、がんばらなくてはと思うほどに孤立してしまう母親の感じもよくわかります。

何かを表現したくて、または自分を癒すために表現した作品も、人の目に触れることで感動を与えることができ、反応から自分が見え、癒される。

私は、これまで様々なコミュニティづくりに関わってきましたが、そこは開かれた場であること、いろんな人が往来すること、そこで溢れてきた人々の思いや芽と、そこにかかわる自分自身の気持ちを大切にすることを心掛けてきました。

メディアテークを訪れて、聞きしに勝る施設のすばらしさとともに、いろんな使い方をしている多くの市民の方々に、未来へ続く豊かさを感じました。

郷里の福岡に中学生の頃出来た図書館があります。高校を卒業するまでの間、そこに通った友だちとのエピソードや1人の時、感じた忘れられない場面がいくつかあります。そこはとても居心地のよい空間でした。そこにいる時は、ちょっと大人になった気持ちになっていました。家族と離れて、自分の学校の友人だけではないいろんな人々が居て。社会のルールがあって。

今でも、帰省すると子どもを連れて立ち寄りますが、その図書館が著名な建築家による建築物だと知ったのは、大人になってからでした。

自分の部屋を出ても、安心して居られる場所があるということ。それを市民の手で守り、育てることが公共の財の意味なのではないでしょうか?