アリアンス・フランセーズ仙台は134ヶ国、1000以上の都市にある世界最大のフランス語学校・フランス文化センターの下部組織です。（本部パリ、1883年設置）日本にも大阪、名古屋、札幌、仙台の4都市に設立されています。各校とも特性としては、現地社会に開かれたものでその地域の非営利団体によって組織されています。仙台もこれまで多くのフランス文化の紹介をせんだいメディアテーク（以下smt）の方々と共に行ってきました。例えば今年も「ガリアーノ／ポルタル・デュオ」ワークショップコンサートなどで大いに市民の方々と文化を通して交流がはかれました。
私はずっと仙台で暮らしてきたのですが、この街は大きすぎも、小さすぎもせず、とても暮らしやすい街なのではないかと感じています。ずっと仙台にいると当たり前のように思われますが、これだけの都市で、緑の豊かさや季節を堪能できるということは、仙台のすばらしいところだとフランスのスタッフや、仙台を訪れるフランスの人達から聞かされ、再認識できました。smtについて思うことは、市民に真に開かれた施設であり本当の意味での文化の発信地であると感じます。また、いろいろな企画へのご理解、迅速さなどは、smtが本当に仙台市民にむけた文化の総合機関として心をくだかれているのだと思います。フランス語をはじめ外国語を学ぶ楽しさは、それこそ千差万別だと思うのですが、例えばフランス語はフランスだけではなく、ヨーロッパはもちろんカナダやアフリカなど、多くの国で話されている言葉です。フランス語に限らず外国語を学んでいて嬉しいのは、学んだ言葉でコミュニケーションがとれること、その国の人々のことを発見でき、彼らを通して自分の新しい興味を見つけることができることではないでしょうか。フランスはたくさんの興味を見つけることのできる国だと思います。文学や音楽、芸術、食、歴史はもちろん、農業や、ハイテクノロジーの国でもあります。特にアメリカの文化に近い、私達日本人にとって、フランス語を学ぶことによりもっと違う世界の見方が加えられるのではないかと思います。また英語を話す日本人よりもフランス語を話す日本人が少ないということも、これから外国語を何か学んでみようと思う人にとってはおもしろいことだと思います。
