落ち葉を幾重にも重ねたような、直訳すれば「千の葉」という意味のお菓子「ミルフイユ」。さまざまなイメージやメッセージや人々が層をなして重なり合う活動をその名前に託した機関誌『ミルフイユ』の第3号を刊行します。
第3号となる今号では、「土着」をテーマに、谷川俊太郎ほか、多彩な顔ぶれによる寄稿、仙台出身の写真家、故・中村ハルコの特集、開館10周年事業トークセッション「コミュニケーションの未来へ」の採録とモデレーターによる論考などを収録しています。
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目次
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第一章 二〇十一年、土着考 ――手を、身体を、委ね、弄り、模索する。
・銀紙の星/栗原彬
・関係性としての土着/高木正勝
・起源の同居/遠藤一郎
・掘った穴を埋めて掘り返して埋めてまた掘る/志賀理江子
・「きりこ」と彼女たち――土着という希望――/吉川由美
・地域の話はうんざりだという人へ/白川昌生
・新しい故郷――団地族に捧げる――/谷川俊太郎
- 第二章 コミュニケーションの未来へ
・「伝わらないこと」のおもしろさ/西川勝
・「表現すること」のもどかしさ/毛利嘉孝
・「集団の力――コミュニケーションから生まれる創造性」/甲斐賢治
・トークセッション第一部「伝わらないこと」のおもしろさ 抄録
・トークセッション第二部「表現すること」のもどかしさ 抄録
・トークセッション第三部集団の力――コミュニケーションから生まれる創造性 抄録
・"adventure"という視点から――中村ハルコの写真を語る/下館和巳
・足の裏から。おわりに「ミルフイユ」編集後記に代えて/佐藤泰
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第一章 二〇十一年、土着考 ――手を、身体を、委ね、弄り、模索する。
発行 せんだいメディアテーク
発売 赤々舎
価格 1,575円(税込)
ISBN 978-4-903545-69-1