2023
03 02
メディアテーク開館
仙台市民図書館開館
募集 2021年03月07日更新
【お知らせ】3/21(日)第76回てつがくカフェ(オンライン)
これまでせんだいメディアテークで開催していた「てつがくカフェ」をオンラインで開催します。
第76回 てつがくカフェ(オンライン開催)
テーマ:「〈メモリアル〉を考える」
■ 日時:2021年3月21日(日)13:30−16:00
■ 会場:Zoomにて行います
■ 定員:15名(先着順・要事前申込み)
■ 主催:てつがくカフェ@せんだい/せんだいメディアテーク
■ 内容に関する問合せ:mmp0861@gmail.com(てつがくカフェ@せんだい・西村)
■ 技術的な問合せ:ms@smt.city.sendai.jp(せんだいメディアテーク)
【参加の申込みはこちらから】
https://forms.gle/kkPKa5NWynbpFBCm8
【ご参加にあたっての注意事項】
・過去のてつがくカフェと同様、本名を公開する必要はありません。申込みの際もニックネームでお申込みいただけます。(参加の際はお申込みいただいたニックネームでご参加ください。)
・Web会議システム「Zoom」を使用いたします。可能な限り安定して接続できるインターネット環境でご視聴ください。
・画面構成の都合上、パソコンでのご参加を推奨いたしますが、スマートフォンやタブレット等でもご参加いただけます。
・事前にZoomアプリインストール(http://zoom.us/support/download)、および通話/接続確認をされた上でご参加をお願いいたします。操作上で不明点がある場合、Zoomヘルプセンター(https://support.zoom.us/hc/ja)を参照ください。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
「〈メモリアル〉を考える」
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に端を発する、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から、10年の歳月が過ぎ去ろうとしています。「10年」という響きに引きずられてなのか、世間は浮き足立ち始めたかのようで、〈メモリアル〉を意識した雰囲気に包まれている気がしてなりません。もしかすると、「震災から10年」という〈メモリアル〉に、抵抗感を覚える方がいるかもしれません。
もちろん、哀悼の意を表す気がないというわけではありません。今年もきっと、3月11日の14時46分になれば、多くの方々が黙祷を捧げるでしょう。そしてこれからも歳月は流れ続け、〈メモリアル〉という〈節目〉がなければ、震災を想起することが困難になる日が、くるのかもしれません。〈メモリアル〉は、過去を振り返り、死者を悼み、放射性物質による汚染を嘆く、そんな時間を作り出すきっかけとなるのでしょうか。
しかし〈メモリアル〉が、過去と現在の間に線を引かせ、私たちに〈区切り〉や〈けじめ〉をつけるようにと迫ることも、あるでしょう。もちろん、10年を〈区切り〉や〈けじめ〉とし、人生を前に進めるきっかけを得る人も、きっといるはずです。その一方で、魂の深くに刻まれた記憶を、「忘れられない」と感じている人たちがいることを、私たちはよく知っています。先月の福島県沖の地震で、10年前の震災の記憶が、間欠泉のように、ぽっと吹き出した人たちがいたように。
今回のてつがくカフェのテーマは、「〈メモリアル〉について考える」です。「震災から10年」という言葉に容易に絡み取られることなく、より根源的に問いかけ、〈メモリアル〉について語り直し、深く考えていきたいと思います。また、今回も、新型コロナウィルスの拡大を考慮し、オンラインでの開催となります。リアルな空間とは異なる不自然さが生じるかもしれませんが、そのぶん言葉を尽くして対話をしていきたいと考えています。
てつがくカフェとは・・・?