前半の【5月3日〜23日】の期間では、これまでに会が主催してきた過去7回の「みやぎ民話の学校」の記録を展示しました。

▲　ボードには語り手の写真とプロフィールが展示された。　　　　　　　　　　　　　　

----「みやぎ民話の会」は、語り手の採訪を重ねるなかで、伝承の語り手とまっすぐに向きあい、その肉声の語りを聞きとってきました。そのかけがえのない語りの世界をなんとかみなさんにも手渡したくて、機関誌『民話』や「みやぎ民話の会叢書」などで、文字としての共有財産とすることに努めてきました。さらに、語り手と膝を交えその語りをじかに聞いてもらいたくて、「みやぎ民話の学校」を開いてきました。つまりそれは、採訪のおりの語りの座のゆたかなひとときを、少しでも味わってもらいたいという思いからでした。

　そして、期間全体にわたり、宮城・山形・岩手の貴重な伝承の語り手15名の唄と語りを、長年会が積み重ねてきた文字資料・音声資料・映像資料によって、どなたでも自由に閲覧・視聴していただくことができるようにしました。これはまた、「民話　声の図書室」が取り組んでいる活動の最初の成果でもあります。かけがえのない語りの座の体験を、語り手の声や姿の記録から感じていただければと願っています。　----

（展覧会紹介文より）

「みやぎ民話の会」と「民話　声の図書室」の活動をご紹介するコーナーより・・・

▲　プロジェクトを紹介するパネル展示

▲　小野和子さん作成の採訪日誌

語り手のご紹介のコーナーより・・・

▲　佐藤義子さん

▲　大友かのえさん

▲　佐藤新六さん

▲　小松仁三郎さん

▲　佐藤玲子さん

▲　千葉直次さん

▲　砂金範男さん

▲　永浦誠喜さん

▲　佐々木トモさん

▲　佐々木剛さん

▲　佐藤とよいさん

▲　只野とよさん

▲　伊藤正子さん

▲　山内郁さん

▲　楳原村男さん

語り手写真提供：みやぎ民話の会
語り手プロフィール作成：小田嶋利江（みやぎ民話の会）

このように、前半の展示では、これまでの採訪活動の姿に目を向け、会のさまざまな記録資料などを通して紹介しました。
続く後半の【5月24日～6月30日】の期間では、前半の展示に加えて、1985年から三カ年かけて会が行った「宮城県民話伝承調査」で採訪し記録した民話、2011年3月11日の大津波によって大きな被害をこうむった県内沿岸集落に生きていた話たちのいくつかをご紹介しました。

詳しくは【後編】レポートをご覧ください。

展覧会チラシ :　ダウンロード（民話_ラウンジ展示チラシ.pdf）[393 KB]

展示概要説明資料 :　ダウンロード（民話_声の図書室_展示概要説明資料.pdf）[3.6 MB]

会場：せんだいメディアテーク 7Ｆ 南側ラウンジ

お問い合せ：022-713-4483（せんだいメディアテーク）

主催：民話 声の図書室プロジェクトチーム／せんだいメディアテーク