報告 2024年04月30日更新

【レポート】第26回公開ミーティングを行いました


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高校生2名、大学生1名、社会人1名、合計4名のユースが参加してくれました。今回の中心的なテーマは、「ブラック校則」です。

 

どうして、「ツーブロック禁止」とか、「化粧をしてはいけない」といった校則があるんだろう?そんな日常的な疑問から、今回の対話は動き始めました。

「友だちが、学校の先生から『化粧は禁止!』って言われてるらしい。でも、卒業したら『メイクはしなさい』って、社会の側から言われる。なのに、どうして校則で化粧が禁止されているんだろう!?『世の中矛盾している!』って怒ってた。」

「あと、校則はないけれど、部則がある学校があって・・・」
「部則って?」
「部則は、部活の内側だけで適用される規則のことです。」
「え?そんな規則もあるの?」

 なんとなく当たり前のこととして適用されている、学校の中の「校則」。ですが、よくよく話し合ってみると「部則」のように、学校生活のすき間に入り込んでくる、見えにくい「ルール」もあるようです。そこで「そもそもルールとは何だろう?」という話が展開されていきます。

「『ルール』には二つのパターンがあると思います。明文化されているものと、されていないものです。明文化されているものは、生徒手帳に書かれている校則。明文化されていないものは、空気のようにただよっているきまり。どちらにも共通しているものがあって、『ルール』を守っていると、『自分は守られている』『みんなと同じでいられる』という安心感が生まれることじゃないかな。」

「私が通っていた学校には校則がなくて」
「え、校則がなかった?」
「でも『マナーは』あったんです。『マナー』で動くことができれば『ルール』はいらなくなるかもしれない。」

「ルール」と「マナー」はちがう。そして、マナーはその場でその状況に合わせて生まれてくるようなものもあるようです。例えば、男子校や女子校が共学になると、実は細やかなことが課題として浮かび上がってくることがあるようなのです。例えば、

「着替えは、どこですればいいの?」
といったことです。体育の授業前に、教室で着替えるとします。もちろん教室の扉は閉め、カーテンも全部閉めます。でも、

「女子が着替え終わるまで男子はどこで待っていればいいの?」
といった問題が発生してしまうことがあるようです。すると、しばらくの間、男子は別のあいている教室などで過ごす、といった、明文化されていない「マナー」が生まれたとのことでした。クラスや学年のなかで、なんとなく、お互いに配慮しながら生活をするための「マナー」が状況に合わせて生まれる、というのです。

 また、対話の後半になると「校則を変える」という話題にも及びました。

「ブラック校則は理不尽。だけれど、理不尽なきまりを変えるためには、最初の衝突は避けられない。大なり小なり傷つく必要がある。最初の衝突は、避けられない。なかには『大人との衝突が面倒くさい。だから変えない。』って感じている同世代の人たちもいると思う。だから、そんなことを感じさせてしまう 『校則』を取り巻くシステムがよくないんじゃないかな。」

 「校則を変える」というのは大変なエネルギーがいることなのかもしれません。今回は「ブラック校則」を中心にしながらも、「ルールとは?」「マナーとは?」「校則を変えるとは?」といったことを考えることができました。

 

 次回は、519日(日)1400~の開催です。ぜひ、遊びに来てくださいね。


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