2023
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仙台市民図書館開館
お知らせ 2015年06月18日更新
鷲田清一とともに考える4 界面活性力?/見るべきものを見ずに、見ないでいいものを見る
【開催概要】
日時:2015年8月8日(土)16:00--18:00
出演:伊達伸明(美術家)、鷲田清一(せんだいメディアテーク館長/哲学者)
会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア
参加無料・申込不要・先着160席
【趣旨文】
アートに力があるとするなら、ぼくは求心力よりも界面活性力を信じたいです。アートとしてみられたことのないモノ同士を、切り込んでナンボの人間がおもしろがってくっつけていく、その第三者的な触媒効果こそが、きっと日々を楽しくするタネを生みます。
伊達伸明『亜炭香報 創刊号』より
せんだいメディアテーク館長の鷲田清一が、各分野のプロフェッショナルからお話をうかがいながら、いま、メディアテークを通してみえる社会の課題について、みなさんと共有し、考えを深めていく対話の時間。
今回は、2012年より継続して取り組んできた、仙台の地域資源「亜炭」「埋もれ木」にまつわる人々の生活の記憶をテーマにしたプロジェクト「亜炭香古学」の集大成として展覧会を開催する伊達伸明さんをお招きします。これまで、人の営みや時間の痕跡を手がかりに聞き取りや調査を重ね、木工、写真、文章など、さまざまなメディアを用いて表現活動を行ってきた伊達さんにお話をうかがいながら、現代社会におけるアートのあり方、また可能性について考えていきます。
【プロフィール】
伊達伸明(だて のぶあき)
美術家。1964年生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了。取り壊される建物の部材の一部を用いてウクレレを制作し、肌感覚から建物を保存しようとする「建築物ウクレレ化保存計画」主宰。2000年から現在まで寺院、学校、一般住宅など65件をウクレレ化し、各地で展示してきた。そのほか、プロジェクト「亜炭香古学」(仙台市市民文化事業団/2012年~)、「豊中市立市民会館 おみおくり展」(豊中市立市民ギャラリー/2014年)、「待兼山少年」(大阪大学総合学術博物館/2015年)など、活動は多岐にわたる。
鷲田清一(わしだ きよかず)
哲学者、京都市立芸術大学学長。1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学教授・総長などを経て、現職。これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。主な著書に、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『しんがりの思想』(角川新書)など多数。 現在「折々のことば」(朝日新聞)連載中。
【同時期開催】
展覧会「亜炭香古学2015 山のひかり 川のほし」
企画制作:伊達伸明
会期:2015年8月8日(土)〜18日(火)10時〜19時(8日は11時開場、18日は17時閉場)
会場:せんだいメディアテーク6階ギャラリー4200
展覧会関連企画「地中を想う/地上を語る」
元炭鉱坑夫による紙芝居「亜炭家族 春の一日」、埋木製ウクレレ「ウモレレ」演奏ほか
日時:2015年8月8日(土)14時〜15時30分
会場:せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
URL:http://www.sendaicf.jp/atan2015/
http://sendaicf.jp/machinaka2012/blog/2015/06/post-36.html(ブログ)